白煙番長“のむけん”こと野村謙のD1グランプリDVD

エイベックス・エンタテインメントは、D1グランプリの2006年世界チャンピオンである野村謙をテーマに製作したDVD「D1ドライバー野村謙の白煙番長」を10月3日に発売した。
“のむけん”こと野村謙は、2001年から始まっているモータースポーツ「D1グランプリ」ののトップスターとして活躍。すでに「白煙番長」、「角度番長」のニックネームで人気を博している。
全国でのトークショーも好評で、D1人気とともにその認知度をアップしているドライバーだ。
今回発売するDVDでは、同じくD1グランプリのトップドライバーである末永正雄とのバトルや、アーティスト「のむけん」としてのプロモーションビデオのほかに、猫ひろし(猫番長)との駐車対決などを収録。
サーキットを借りきって撮影した熱い走りの映像は必見! 走りアリ、テクニック解説アリ、笑いアリのDVDとなっている。
価格は2000円(税込)。
D1グランプリ2007ラウンド6in AUTOPOLIS

■9月22、23日 エビスサーキット南コース
■コースコンディション:ドライ
■観衆:15,500人
これまでは夏の前半に開催されてきたオートポリスでのD1GPだが、今年は夏の終わりの開催となった。
2007年シリーズも残り2戦となり、川畑、熊久保、末永(正)のトップ3がわずか6pts以内でタイトルを争うなかで、最終戦を有利な状況で迎えるためには非常に重要なラウンドとなった。
開催日は両日とも晴天にめぐまれ、オートポリスのファイナルコーナーには昨年を上まわる過去最多の観衆が集まった。

予選にはシード選手をのぞく40名がエントリー。このラウンドでのシード選手は11名のため、予選参加者中19名が本戦日の単走1回戦に進出できることになった。
審査コーナーは昨年と同様だ。ファイナルコーナーを逆走で使用。ストレートを加速してきて、ファイナルコーナーに飛び込み、振りっ返してアウトまで飛ばしたところまでが審査区間となった(D1GPでは便宜的にこの逆走レイアウトでの最初の右コーナーを1コーナー、次の左コーナーを2コーナーと呼んでいる)。
審査ポイントは、ストレートを大きな蛇行をせずに加速し、アウトいっぱいから振り出すこと。
1コーナーでクリッピングポイントに寄せること、審査席前でアウトいっぱいまで飛ばすことが要求された。
またストレートエンドの車速を計測し、あまりに遅い場合は減点となるほか、得点が同じ場合の順位づけも車速で行われることになった。
1コーナーには副審の神本が配置され、従来よりシビアに審査された。
ドリフトのきっかけのためのサイドブレーキ(リヤタイヤのロック)はいいが、距離合わせのためにサイドを引き直したり、リヤタイヤが止まっている時間が長いと減点。
また、ドリフトの飛距離が長くても、1コーナー進入時に車速が大きく落ちている場合も減点とされた。いっぽうで、スパッと一発で姿勢が決まり、アクセルを踏み込んで1コーナーにアプローチしていくような走りにはファンタスティック旗(日の丸)が上がって得点が加算されることになった。
予選を最高点で通過したのは猪瀬。進入速度最速の203km/hで超ロングサイドドリフトを見せ、トップ通過した。
そのほかにはスムーズなロングドリフトを見せた上野や高い進入速度を見せた岡村らが上位通過した。
いっぽうで上位陣では、1コーナーの奥で流され気味だった古口や、走りが安定せず車速も伸びなかった田中らが予選敗退となってしまった。

単走1回戦には30名が出走。審査ポイントは予選時とほぼ同様だが、振り出し時のアウトへの寄せは、ハミ出した場合に危険が大きすぎるという判断から、あまりシビアには見られないことになった。
ドリフトのスタイルは選手によって分かれた。まず、強烈な角度でアピールしたのが川畑や熊久保だ。特に川畑は角度をつけるときの振りの鋭さも見事で、100点を2本連続で獲得した。
いっぽう飛距離でアピールしたのが上野、今村ら6気筒勢だ。
野村や手塚は走行によってスタイルを変えてみせ、佐久間は徹底してスピードを求めた走りをした。
また吉岡は奥めからクラッチ蹴りでドリフトに持ち込み、加速しながら1コーナーに飛び込むというハチロクならではのスタイルで観客を沸かせた。
結果7名が100点を獲得。
そのうち車速がもっとも高かった佐久間が1位通過となった。
ちなみに猪瀬は206km/hで最速をマークしたが、ラインが完璧ではなかったので100点はとれなかった。
ベスト16進出のボーダーラインは99.90という高さになった。
シード選手では内海と平岡が、大きなミスはなかったものの、車速による順位づけで追走トーナメント進出を逃した。
また日比野は飛び込みの角度こそよかったものの、2本連続でミス。
3本目はなんとかまとめたが、かなり抑えて走ったために得点は伸びず、単走1回戦敗退となった。

追走トーナメントは、川畑と熊久保がベスト8で対戦する組み合わせになっていた。
いっぽうで末永は別の山に入り、決勝まで川畑、熊久保との対戦はない。タイトル争いはこれまでの三つ巴から急展開を見せそうな気配があった。
ベスト16最初の対戦は佐久間vs高取。
1本目に後追いの高取が振りっ返しでアンダーステアを出し、佐久間が勝利。
6年ぶりに追走に進出した荻野目は斉藤と対戦したが、後追いでコースアウトして敗退した。
熊久保vs岡村は、1本目の2コーナーで岡村のドリフトが戻り、熊久保の勝利。
川畑vs猪瀬は、2本とも猪瀬がコースアウトして川畑が勝った。
手塚vs黒井の対戦は、1本目の後追いでビタビタに行った黒井が、2コーナーの先で角度をつけすぎて失速、ハーフスピンをしたのが決め手となって手塚が勝った。
野村vs今村は、1本目が野村先行。
今村は後追いながら先に振り出し、その先でも野村のインに入ってアドバンテージをとる。
2本目は野村も今村についていくが、インに入るところまではいけず、今村の勝ちとなった。
吉岡vs時田は再戦に突入。
再戦では2本とも吉岡のスピードが上まわり、吉岡の勝ちとなった。
タイトル争いに加わっている末永(正)は、上野と対戦した。
1本目は上野が先行。
上野は振り出しのタイミングと角度で圧倒的に上まわり、後半は末永が差を詰めるも、上野にアドバンテージ。
2本目も上野は後追いながら先にテールを振り出し、末永についていく。
直線でのパワーの差が大きく出た結果、末永の敗退となった。
ベスト8では、まず佐久間と斉藤が対戦。1本目に斉藤が審査席前でコースアウトし、佐久間の勝ち。そしてランキング1位と2位の直接対決となった川畑vs熊久保は、1本目に後追いの川畑が熊久保とほぼ同時に振り出しつつ距離を詰め、アドバンテージを獲得。
2本目は後追いの熊久保が1コーナーの進入で浅くなり、審査席前ではコースアウトして川畑の勝利となった。
手塚vs今村は、2本目に手塚がビタビタの寄せを見せるも、詰めすぎて接触し、スピンをしてしまって今村の勝利。
吉岡vs上野は、吉岡が後追いの2本目に2コーナーで流されてコースアウト。上野が勝った。

準決勝のひと組目は佐久間vs川畑。同じカラーリングのチームTOYO同士の対戦となった。
今季これまでは自分の色が出せずに、なにもかもが中途半端になってしまって低迷していたという佐久間だが、このラウンドではスピードに的を絞って走った結果、ひさしぶりに準決勝進出を果たしていた。
川畑もポイントランキングでは頭ひとつ抜け出ていたこともあって、チームオーダーなどは発令されなかったようで、佐久間も思いきって全開で臨んだという。
1本目は佐久間が先行。
佐久間もノーミスのきれいなドリフトを見せるが、川畑はストレートで佐久間と同時に振り出し、振りっ返しでもほぼ同時に向きを変え、角度まで揃えて、まるでツインドリのような見事な追走を見せてアドバンテージをとった。
2本目は佐久間も川畑についていくが、川畑のほうが振りの鋭さや角度があり、佐久間が逆転するには至らなかった。
川畑の決勝進出が決まった。なお、この時点で、末永(正)のチャンピオン獲得の可能性は消えた。
準決勝のもうひとつの対戦は今村vs上野。
どちらもパワーを生かして飛び込みの角度と飛距離でアドバンテージをとってきたドライバーだ。
1本目は今村が先行。今村もノーミスの走行だったが、上野は後追いながら今村と同時に振り出し、その先でもピッタリついていく。
わずかに上野アドバンテージ。
2本目は上野が先行。今村は上野に対して振り出しがやや遅れ、その先でも差を詰めることができない。
またも上野がアドバンテージをとって、じつに6年ぶりの決勝進出を決めた。
1本目は川畑先行。
それまでどおり川畑は大きな角度をつけて1コーナーに飛び込み、振りっ返しでも再び大きな角度をつける。
すると1コーナーの奥で上野が流れ、振りっ返しのタイミングが遅れた。
そのための上野はそのまま2コーナーの奥に流されてしまいコースアウト。川畑が圧倒的なアドバンテージをとる。
川畑は2本目も、食い込むほどではないにしろきれいな追走を見せて、優勝を決めた。
このラウンドの結果、チャンピオンの可能性を残すのは川畑と熊久保の2人に絞られたが、その差は16ポイントと大きく開いた。
最終戦に向けて、川畑のチャンピオン獲得の可能性が高まってきた。
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D1グランプリ2007/IN LAS VEGAS

■7月14日 ラスベガス ・モータースピードウェイ特設会場
■コースコンディション:ドライ
■観衆:14500人
昨年に引き続いて、ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モータースピードウェイでD1のエキシビションマッチが開催された。
今年もNHRAのドラッグレースと同時開催。日中は気温が40℃を超える猛暑となるため、イベントは夕方から開催され、深夜に競技が終了するというタイムスケジュールで行われた。
ラスベガス・モータースピードウェイには、NASCARのシリーズ戦が開催される1周1.5マイルのオーバルコース のほか、ドラッグコースやダートトラックも備えられている。
D1の会場となったのは、ドラッグコースのすぐ横にある広大な駐車場の一角だ。
ここに特設コースと仮設スタンド を設営して競技が行われた。
観客は、少し移動すればD1と交互に行われるドラッグレースを観ることもでき、パドックにはさまざまなクルマが展示され、特設ステージでショーイベントも行われるというクルマの祭典 に、日が沈むころから多くの観客が訪れた。
このイベントに日本人ドライバー は13名がエントリー(そのうち黒井はマシンが間に合わずリタイヤ)。
さらにアメリカでD1権を持つ7名のほか、前日のドライバーサーチ(いか天USA)でD1権をとった2名が加わり、計21名で競技が行われた。

エキシビションマッチ ということで、通常のような予選は行われなかった。
その代わり、決勝日の前日にはD1参加権取得のためのドライバーサーチが行われた。
D1権を持っていない現地ドライバー のほかD1グランプリ最高顧問である稲田大二郎も参加して、計9名が出走したが、D1権を獲得できたのはフォレスト・ワンとジェイソン・ビーティの2名にとどまった。
決勝日の単走1回戦には21名が出走した。
単走1回戦で要求されたラインは、1コーナーへはアウト寄り(壁から約3m以内)から進入すること。
1コーナーのクリッピングポイントで約2m以内に寄せること。
1コーナーの立ち上がりでアウト側に寄せること。
2コーナーのクリッピングポイントでイン側に寄せること(スピードが高ければ2mくらいまで外してもOK)。
3コーナーのクリッピングポイント で約1.5m以内に寄せること。
もちろん車速や角度、タイヤスモーク なども審査の対象となる。

単走1回戦は、まだ日差しが残る5時半ごろから始まった。
昨年は熱狂的な雰囲気と熱すぎてグリップしない路面のせいでクラッシュが続出したため、今年の単走1回戦は日本のトップ選手もやや抑えめな走りとなった。
なお日本選手は、海外ラウンド用のニューマシン やかつてD1GPで走っていたマシンなど、国内のD1GPとは違うマシンを持ち込んで走行した。
100点をマークした選手は出なかったが、昨年の勝者である吉岡がコーナリングスピードをぞんぶんにアピールした走りで1位通過。
大きな角度と白煙、見事なラインどりを見せた上野がそれに続いた。
日本選手にはクラッシュもなく、12名全員がベスト16に進出。
しかしアメリカ勢はクラッシュ も多く、ジョン・ラッサコフは、1本目に高得点を獲得していたものの3本目にクラッシュしてリタイヤとなってしまったため、アーニー・フィクスマーが繰り上がって追走トーナメントに進出した。

追走からはD1最高顧問の稲田大二郎 と、実況の鈴木学が審査に参加し、審査員長の土屋圭市と3人で審査が行われた。
ベスト16最初の対戦は吉岡vsフィクスマー。
吉岡は先行時にはフィクスマーに距離を詰めさせず、後追い時には間隔を開けておいてから審査席でインを差し完勝した。
岡村vs植尾は、岡村がピンクのPS13型シルビア、植尾が昨年までD1GPで平岡が乗っていた白いS15型シルビアで出走していた。
1本目は後追いの植尾がインを差し、2本目は植尾のインを狙った後追いの岡村が2コーナーで大きくインカットしてしまい植尾の勝ちとなった。
昨年までD1GPに使用していたRB26エンジン を積んだZを駆る今村は、2005年までD1GPに使っていたセフィーロを持ち込んだ高取と対戦。
1本目に後追いの高取がハーフスピン。
2本目には今村がきっちり高取のインを差し、今村が勝った。
野村vsパウラックは野村にも小さいミスがあったが、パウラックは2本ともアウトに流され、2本目には野村が後追いからパウラックを抜き去って勝利を決めた。
チームメイト同士 の対戦となった田中vs熊久保は、ほかのどの対戦をも上まわる強烈な追走を披露。
両者ノーミスだったが再々戦の末に、角度や食い込みで勝った田中の勝ちとなった。

ハンプトンvs日比野は、ハンプトンがスピン、アンダーステアとミスを連発。白いS15型シルビアを投入した日比野が勝った。
赤いS15型シルビアのニューマシンを持ち込んだ平岡と、昨年D1SLに使っていた赤いチェイサーに乗る斉藤太吾の対戦は再戦にもつれこみ、斉藤を上まわるビタビタ走行を見せた平岡が勝利。
上野vsライは、ライが2コーナー付近でアウトに流された減点が決め手となって上野の勝ちとなった。
ベスト8最初の対戦は吉岡vs植尾。
再々戦の1本目には植尾がキレイに吉岡のインに入るが、3コーナーの手前でわずかにドリフトが戻ってしまう。
前後を入れ替えた2本目は吉岡がビタビタ走行を見せて勝利を決めた。
今村vs野村も再戦に突入。
その1本目、1コーナーを抜けた後追いの野村は鋭い振りっ返しで今村のインを狙うが、減速の挙動がギクシャクしてしまう。
これで今村アドバンテージ。2本目、今村はインをサスところまではいかないが、きれいに合わせていき、準決勝進出を決めた。
田中vs日比野は、田中が先行時には1コーナーの角度で勝り、後追い時にはビタビタの追走を見せて勝利。
平岡vs上野は、上野もノーミスだったがスピードと角度 で平岡が勝った。

準決勝最初の対戦は吉岡vs今村。なにがなんでも勝つというよりは、いい走りをお客さんに見せたかったというふたりは、お互いに自分の得意なところと苦手なところを教えあってからスタートしたという。
1本目は吉岡が先行。
今村は1コーナーの角度はいいがコーナーでは吉岡のスピードに離されてしまう。
しかし2本目は今村が角度で勝ち、吉岡もビタビタに差すところまではいかない。
これで再戦に突入した。
その1本目、今度は後追いの今村が1コーナー先のアウト側で吉岡のインを差すが、そこから流されてしまい再び吉岡に引き離される。
吉岡アドバンテージ。
しかし次の走行では、今村が1コーナー飛び出しでの角度で勝り、吉岡も今村のインを差しきれなかったために今村アドバンテージ 。
勝負は再々戦にもつれこんだ。

再々戦1本目。コーナリングスピードで吉岡に劣る今村は、後追いからドリフトを合わせてはいくがインには入りきれない。
その2本目、吉岡は後追いから2コーナーでついに今村のインを差す。
しかし、3コーナーに振りっ返したところでアウトにはらんでしまいスピン。これが決め手となって今村の勝利が決まった。
準決勝のもうひと組は田中vs平岡。
ベスト16、ベスト8で見事な後追いを見せて勝ち上がってきたドライバー同士の対戦となった。
1本目は田中が先行。
加速性能では平岡のマシンが優れていたようで、平岡は後追いながら、先行の田中とほぼ同時にテールを振り出す。
その先では食い込みきれないが、きれいに田中についていった。
振り出しのタイミングが評価されて平岡アドバンテージ。
2本目は田中が後追い。
ここでも加速区間のスピードで平岡が上まわり、田中は後れをとってしまう。
やはり振り出しの角度では平岡が勝る。
田中は最後でやや距離を詰めるが食い込むところまではいけず、平岡の決勝進出が決まった。

決勝は今村vs平岡。
今村にとっては久しぶりの決勝進出だが、両者ともブリヂストン勢 だったこともあり、肩の荷が下りてややホッとしていたという。
いっぽうの平岡は、初めて乗るマシンで、序盤は思い通りに動かせない部分もあったが、しだいに乗り慣れてきて、なにも考えず、気分よく走れていたという。
とはいえ、平岡にとってはその好調さがあだになった。
1本目、先行は今村。
平岡は今村の真後ろにピッタリつけてストレートを加速するが、1コーナーへの飛び込みで今村のスピードに合わせきれずドリフトが戻ってしまう。
今村アドバンテージ。
2本目、今度は後追いの今村が先行の平岡とほぼ同時にテールを振り出す。
今村は、審査席前で少しアウトに流されるがなんとか平岡についていくと、平岡にもカウンターの戻りがあったため、今村の勝利が決まった。
エキシビションとはいえ、フェアレディZ が初めてD1で優勝。
またORCチームもD1で初めての優勝となった。
D1ストリートリーガルのルール

続いて「D1ストリートリーガルのルール」についてです。
一般公道を走行できる車両で行われるD1、それがD1ストリートリーガル(D1SL )だ。
D1SLはD1GPよりも参加車両の改造範囲の規制が厳しい。
車検を取得していて、合法的に公道を走れる車両でないと参戦することができない。
そのため、一般車両に近いクルマでもじゅうぶん相手と渡り合える。
全日本レベルの競技でありながら、低コストで参戦することが可能なのだ。
「ドリフトは観るだけじゃなくて、やるのも楽しい」というコンセプトに基づいて’06年から始まった誰でも挑戦できるイベント、それがD1SLだ。

D1SLには、単独で開催されるラウンドとD1GPと併催されるラウンドがある。
’07年の場合は、第1戦、第5戦、第6戦が単独開催。
第2戦、第3戦、第4戦がD1GPとの併催だ。
単独開催時のD1SLは、D1GPとまったく同じ流れで運営される。
予選日に単走による予選が、本戦日に単走1回戦と追走トーナメントが行われる。
D1GP併催時のD1SLは、大会の流れが変更になる。
D1SLの予選は金曜日に行われ、土曜日(D1GPの予選日)に、D1SLの単走1回戦から追走トーナメントまでが開催される。
いずれも審査方法は、D1GPと基本的に同じだ。
また、ポイントシステム もD1GPと同様。
2007年シリーズは、全6戦が行われてチャンピオンシップ が争われる。

2007年からD1ストリートリーガルにも参加資格 が設定された。
参加資格は以下の選手に与えられる。
・現役D1GPライセンス取得者
・参加希望大会予選日より過去3年以内 でD1GPに出場経験のある者、
・または出場権を持っていた者
・2006年D1SLシリーズ戦の予選通過者
・2006年D1SL地方シリーズ(2006年終了時)で20ポイント以上獲得した者
・2006/2007年D1オフィシャル選考会の審査員認定者
・2006/2007年いか天の審査員認定者
“いか天 ”こと「いかす走り屋チーム天国」は、5台1組 での参加となり、応募者 の中から書類選考 で出場チームが選ばれる。

D1SLの車両レギュレーション は、D1GPよりも厳しくなる。
車検をとっていて、公道走行が可能な仕様でないと競技に参加することはできない。
また車検をとっていてもレギュレーションで認められない項目や、細かい安全装備などの規定があるので、実際にエントリーする場合は、必ず参加選手用ページを参照してほしい。
全国を転戦するD1SLとは別に、各地のサーキットでD1SLの地方シリーズも開催される。
白老カートランド、十勝インターナショナルスピードウェイ 、新千歳モーターランドを会場とするNORTHシリーズ(北海道地方)、エビスサーキット を会場とするEASTシリーズ(東北地方)、備北ハイランドサーキット、モーターワールドを会場とするEASTシリーズ(中国四国地方)、DECセキアヒルズで開催されるSOUTHシリーズ(九州地方)だ。
いずれもライセンスは不要ながら、年間を通したシリーズ戦で、獲得ポイントによってチャンピオンシップ が争われる。
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D1選手権ルール

D1のルールがわからないというコメントを頂いたので今回は説明しようと思います。
D1グランプリ はドリフト走行のカッコよさで勝敗を決める競技だ。
ドリフトとは、後輪もしくは4輪を滑らせながら走る走法であり、ドライバーは曲がっていく方向とは逆にハンドルを切りながら、通常の運転の限界を超えた領域でクルマをコントロールすることになる。
そのときクルマは非常にダイナミックな動きを見せ、なにより見ていてカッコいい。
また、レースやラリーなどの競技と比べると、勝敗はマシンの性能 より、ドライバーの腕に依存するところがはるかに大きい。
そのドリフトの腕 を競う競技、それがD1グランプリだ。

D1グランプリは、まず予選からスタートする。
ただし、その時点でのポイントランキング1位から10位まで(第1戦では前年度のポイントランキング)の選手は、シードとなって予選を免除される。
予選は通常、本戦日の前日に行われる。
予選に参加できるのはD1ライセンス を持っているドライバーのみだ。
予選の参加者は50名を超えることが普通で、100名以上にのぼることもある。
予選では、1台ずつ単独走行を行う。
本番走行は通常3本。
そのうち最も得点の高かった1本が評価の対象となる。
事前に発表された走行ラインなどの審査ポイントに加え、「角度」、「スピード 」、「エンジンの音」、「直線でフル加速 しているか」などの要素が総合的に審査される。
その得点の順に、20名が本戦日の1回戦に進む権利を与えられる。

予選を通過した20名と、シード選手 10名を合わせた30名が、本戦日の1回戦に参加できる。
1回戦は予選と同様の単独走行。
本番走行は通常3本で、審査方法も予選と同様だ。
ただし、より高いレベルでの争いになることはいうまでもない。
走行前には、より厳しくなった審査基準が発表されることもある。
これも得点の高い順に16名のみが、次の追走トーナメント に進出できる。
また、この1回戦の順位をもとにトーナメント の組み合わせが決定する。
1位vs16位、2位vs15位、3位vs14位……という具合に、追走トーナメントのラダーが組まれることになる。

ここからがD1グランプリの真骨頂。
もはや単独走行では甲乙つけがたいほど完璧なドリフトを連発する上位選手が、1対1で戦うことによって勝敗を決する、追走方式のトーナメントだ。
対戦する2台がコースインし、ウォームアップ走行 を1本行った後、本番の走行に入る。
ここでは、もはやラインなどは関係ない。
やるかやられるかの勝負となる。
先行のマシンに引き離されたら負け。
先行のマシンとの距離を詰め、より深く相手のインに入れれば勝ちだ。
ただし判定に際しては、ドリフトの角度や飛距離 、マシンの性能差なども考慮されるため、必ずしも速いクルマ、パワーのあるクルマが勝てるとは限らない。
また、接近戦になるように、加速区間には並走を義務づける区間も設けられる。
後追いの車両にスペースを与えないために、先行の車両がインベタのラインをとることも減点の対象となる
。 もちろん追走においてもスピンやアンダーステア などは大幅な減点になる。
先行のマシンがわざとスピードを落として、後追いのマシンのドリフトを戻らせてしまうというテクニックもある。
本番の走行は、前後の車両を入れ替えて計2本行われる。
ただし、2本の走行で明確な勝負がつかなかった場合は、サドンデスと呼ばれる延長戦に突入する。
繰り返し延長戦を行っても決着がつかない場合は、審査員の判断 で、それまでの走行内容を総合して判定が下される。
このような方法で、ベスト16、ベスト8、準決勝、決勝の対戦を行い、優勝者を決定するのが追走トーナメント だ。

各ラウンドでは、16位まで順位がつけられる。
1位に入ると20ポイント与えられる。
2位以降は2ポイントずつ減っていき、10位は2ポイント獲得となる。
また、11位から16位の選手には一律に1ポイントが与えられる。
さらに単走1回戦で100点を獲得した選手には、1ポイントが加算される。
1位と2位は直接の勝負によって順位が決まるが、3位と4位、5〜8位、9位〜16位は、審査員の評価によって順位が決定される。
2007年度D1グランプリシリーズは、年間全7戦が開催され、総獲得ポイントによってチャンピオンシップ が争われる。
同ポイントだった場合は、優勝回数が多いほう、それも同じ場合は2位の回数が多いほう……というように上位入賞回数が多い選手が上にランキング される。

D1グランプリにはD1ライセンスがないと参加できない。
D1グランプリで予選を通過した選手は翌年いっぱいまでライセンスが延長される。
シーズン中いちども予選を通過できないと、その年かぎりでライセンスを失効することになり、再びライセンスを取り直さないとD1グランプリに参加することはできない。
2007年度のD1ライセンスは以下の選手に与えられる。
・2006年度D1グランプリシリーズにおいて、決勝日に選抜された(予選を通過した)者
・2006/2007年の各地D1選考会にてD1権利を獲得した者
・2006年D1ストリートリーガル にて、2ポイント以上を獲得した選手
・D1権利失効者で2007年ストリートリーガル地方戦・D1復活クラス(新設)にて
・D1GP権利を再取得した者
・その他D1事務局から許諾を受けた者
※原則として「有効な普通運転免許を有する者」とする。
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